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男性更年期障害の治療:男性ホルモン補充療法

公開日: : 男性更年期障害

体調がよくなってやる気が出た

以前も述べましたが、男性ホルモンが減ってきて、それが原因で男性更年期障害を引き起こすわけですが、中でも男にとって勃起障害は大変気になるところです。この勃起は自律神経の作用でおこります。上は脳の中枢から下は末梢神経まで関係して陰茎の血管(海綿体)に血液を充満させて勃起を起こします。

このようにこれまで陰茎の勃起には男性ホルモンはあまり関係がないと考えられてきました。ところが最近になって勃起の中枢でも末梢でも、正常な勃起をするためには、どうしても男性ホルモン、テストステロンが必要であるということがわかってきました。

最近では男性ホルモンが非常に微量な量でも測れるようになったので、ED患者さんで、男性ホルモンが低い人はどのくらいいるかということを測定して、年齢ごとに比較してみると、70歳以上になっると、50歳未満の人の3・3倍もそういう男性ホルモンが不足してるためにEDに陥っている、ということがわかってきました。

こういう男性ホルモンが低下している患者さんに男性ホルモン補充療法をすると(これは注射でします)、非常に素晴らしい成績が得られています。

 

 

軽度改善まで含めると、80%を超えるぐらい有効性が高いのです。それだけではなくて、非常に体調も良くなったし、なにか元気が出てきた、やる気が出てきたということで、この男性ホルモン補充療法にはそんな作用もあることがわかってきました。

ただ、これは、二重盲検といって、医者も使っている薬が何かわからないような検査法で検査していませんから、とくにこういうEDの場合は、プラセボ効果といって、たとえば医者が患者さんに「これはよく効きますよ」と言って、歯磨粉を与えても、効く人は何%かいると思うのです。重曹でもいいのです。

そういうわけで、プラセボ効果も含まれていますので、あまり、こんなに効くのかと期待されるとちょっと困りますが、若い先生がやると、もっとずっと低かったりすることもあるかもしれません。いずれにしても、よく効くということがわかると思います。

ただ、男性ホルモンを使う時に注意しなければならないのは、前立腺ガンがあることを知らないで、これをずうっと使っていると、ガンが発育してしまうということで、いまはこういう前立腺ガンをチェックするマーカー(前立腺特異抗原:PSA)が簡単に測定できますので、そういうものをチェックしながら、ガンがないというこ
とをきちっとチェックしながら、薬を使うことが重要です。

また効果は、男性ホルモンを2~3回注射してみればわかるので、もし効果が無いような時には、漫然と注射を続けないで、中止して、他の治療法に変えることも大切です。

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