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加齢に伴う精巣機能の変化で男性ホルモンが出せなくなっていく

すぐ役立つような男性ホルモンが減っていく

正常の精子は、右下がりの線のように、年齢とともに落ちてきます。また、運動のいい精子と、あまり動かない精子とを見てみると、2本の線のように交差して、運動のいい精子はどんどん年とともに右下へと落ちていきます。そして、しっぽに奇形のあるような、要するに病的な精子が年をとると、どんどん増えてきます。

というわけで、精巣の機能の一つである精子をつくる能力が、年齢を重ねるに従って落ちてくるのです。

それからもう一つは、男性ホルモンを分泌する能力も落ちてくるのです。

実験で1170名の男性ホルモンを測定してみると、普通、病院に行って男性ホルモンを測ってもらいますと、全体の総テストステロン、つまり精巣から出てくる男性ホルモンの全体の値を測ることが普通なのです。

普通は血液の中でほ、男性ホルモンは蛋白とくっついて回つていますが、そのごく一部、1000分の1の割合でそれが蛋白がくっついていない、すぐ役立つような男性ホルモンがあるのです。それが遊離テストステロンで、フリーテストステロンともいいます。

これを測ってみますと、総テストステロンは、60歳ぐらいまではほとんど平らで、この辺りから徐々に落ちてきます。

 

 

自律神経系の中枢の命令に体がついていかない

一方、遊離テストステロンは、、なんと20歳ぐらいがピークで、20歳を過ぎるとずんずんと下る一方で、40歳ぐらいからその傾向がさらに強くなってきて、60歳を過ぎると転げ落ちるように男性ホルモンが減ってきます。

この男性ホルモンが減ってきますと、どうなるか。一般に言うタマ、普通、精巣と言っていますが、このタマが勝手に精子をつくったり、ホルモン分泌したりしているわけではなくて、もっと偉い命令系統があって、そこから「おまえ、精子をつくれ」とか、「おまえ、ちゃんとホルモン出せよ」という、そういう指令が出てはじめてつくっているのです。

だから、だんだんタマが衰えてきますと、精子もつくれなくなるし、ホルモンも分泌できなくなってくるのです。そうしますと、命令系の方から一生懸命「ホルモン、出せ出せ」という命令が出てまいります。これはまったく女性と同じですね。脳下垂体からの指令が、いっぱい出てきます。

そういうことで、女性でみられるいろいろな更年期障害、つまり自律神経の障害は、ちょうど、こういう命令系の同じ場所(視床下部)に自律神経系の中枢があり、ホルモンを分泌する中枢と表裏一体みたいなもので、一生懸命、命令でホルモンを「出せ出せ」と言うから、中枢がオーバーヒートして、自律神経の中枢のバランスも崩れ、いわゆる更年期障害が出てくると言われています。

性欲の減退や勃起障害がおきてくる

そういうわけで、男性も女性とまったく同じような状況がみられるのです。ただ、男性では女性と違い男性ホルモンの減少がゆるやかですので、そのぶん症状も女性のように激しくないのです。

最初は、女性と同じように、とくに精子をつくらせる方のホルモンなどはもう急激に上昇していきます。男性ホルモン自体もゆるやかですが減ってくるのでLHも上昇してきます。

そういうことになると、当然、いろいろな症状が出てくる、ということがおわかりいただけると思うのです。実際によく聞いてみますと、皆さん最近疲れやすくなった、また眠れないこともある。どうも集中力が低下した、気がめいる、いらいらすると言った訴えがあるようです。

そのほかに、男性で一番気になるのは、性欲の減退、それから勃起障害です。いままでのように元気でなくなるということが起こってきます。これが男性の更年期の症状の中でもっとも気になる部分です。しかし、命にはかかわりませんのでなかなか訴えにくい点です。

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