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週2回の射精が心筋梗塞や脳卒中の予防にも役立つ

古い精液を排出すればガン細胞化を予防できる

さて、ここまで前立腺肥大症の治療薬についてお話ししてきましたが、そもそも、そうなる前に予防に努めることが重要です。泌尿器科の専門医として、前立腺肥大の予防のために強くお勧めする方法、それはズバリ「射精」です。

前立腺というのは、いわば、精液の発射装置ですから、その機能をきちんと働かせていれば、血流もよくなり、装置の劣化を防ぐことができるのです。

前立腺肥大症だけではなく、今や男性の部位別ガンのトップになってしまった「前立腺ガン」についても、同じことが当てはまります。

ハーバード大学の研究によれば、「1カ月に21回以上の射精をすると、前立腺ガンの発症リスクが2割も低くなる」という報告がなされています。

同大学の研究チームは、1992年から、約3万人の男性の射精回数と前立腺ガンの関連を追跡調査しました。そして、40代男性の射精回数と前立腺ガンの関係を精査したところ、月に21回以上射精をした人の場合、22%もガンになる危険性が低いことが判明したのです。

 

 

少なくとも週2回の射精を行うように心がける

ちなみに、月21回というと、1週間で約5回の射精ということですから、かなり多いと感じるかもしれません。しかし、ここで重要なのは、射精という行為をくり返して前立腺を頻繁に使うことが、ガンの発症リスクを低くするということです。

第一に、頻繁な射精によって、前立腺液の劣化を予防できます。精液の3分の1を占める前立腺液は、たえず生成されていますが、射精されずに古い液が残ると、組織のガン細胞化を招く恐れがあります。ですから、射精によって古い液をどんどん排出することが予防につながるのです。

第二に、射精で前立腺の血流がよくなれば、血流低下による低酸素状態を防げます。これも細胞のガン化を防ぐ要因となります。

だからといって、毎月必ず21回射精しろとはいいません。一つの目安として、少なくとも週2回の射精を行うように心がけてください。

週2回のセックスで心筋梗塞や脳卒中の予防に役立つ

加齢などによって動脈硬化が進行すれば、血流障害が生じます。そして、動脈硬化の最初の兆候としてEDが起こるのです。

さらにそれを放置すれば、動脈硬化がさらに進行して、心筋梗塞や脳卒中など、より重大な疾患を招き寄せることになってしまいます。

川崎医科大学泌尿器科の永井敦教授も、以前から、高齢であるほどセックスが重要であることを強調してきました。セックスは、全身の血行を促し、健康を維持するうえでも非常に大切な行為です。最新の臨床研究でも、週2回セックスをすれば、その血流改善効果により、心筋梗塞や脳卒中の予防に役立つと報告されています。

前立腺肥大症や前立腺ガンだけではなく、血管にかかわるさまざまな病気を予防するために、セックスもしくは、マスターベーションを頻繁に行うことが大事です。日々、頻繁に射精をすることは、すなわち、大変有効な健康法なのです。

→前立腺肥大症は、50代以降の男性の2割以上がかかっている

→週2回の射精で血流障害を防ぐ

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