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週2回の射精で血流障害を防ぐ

勃起改善薬と前立腺肥大症の治療薬は全く同じ成分

通常であれば、1日当たりの平均排尿回数は5~6回ですが、もし8回以上になっているようなら、前立腺肥大を疑ってみる必要があるでしょう。特に、夜間に何度も排尿のために起きる人は要注意です。

こうした症状が日立つようになったら、一度、泌尿器科のある病院で診察を受けることをお勧めします。前立腺肥大症と診断された場合、治療手段の第一選択は投薬です。

これまでは、α1遮断薬という薬剤が、前立腺肥大症の治療に主に使われてきました。この薬は、前立腺や尿道の筋肉にあって、蓄尿などをコントロールしているα1受容体に働きかけ、排尿障害を改善するものです。

最近、日本でも認可された薬に、「ザルティア」という薬剤があります。このザルティアは、実は、勃起改善薬として販売されている「シアリス」と全く同じ成分の薬です。勃起改善薬として処方されるシアリスが、前立腺肥大症の治療薬としては、ザルティアの名で認可されているのです。

 

 

なぜ、こうしたことが起こつているのでしょうか。

性的な刺激を受けると、勃起を引き起こす神経がNO(一酸化窒素)を分泌します。NOの働きで、陰茎海綿体の中で「サイタリックGMP」という物質が増えます。これによって、陰茎動脈から陰茎海綿体に大量の血液が流れ込み、勃起が起こります。

体内には、このサイクリックGMPを分解する酵素である「PDE-5」が存在します。

シアリスやレビトラ、バイアグラなどの勃起改善薬は、この酵素の働きを阻害して、血管の拡張と血流量の増大を促して、勃起を助けるのです。

前立腺や尿道の筋肉にも、このPDE-5が存在しています。このため、ザルティアを使うと、前立腺や尿道の収縮した血管を拡張し、排尿障害を改善することができるのです。

前立腺が肥大している人はEDにも悩まされている

前立腺肥大症もEDも、ともに動脈硬化が進んだことによる血流障害によって起こる病気と考えられ、前立腺が肥大している人は、しばしばEDにも悩まされています。そこで、ザルティアを使うと、排尿障害とともに、EDの改善効果が見込めることになるのです。

前立腺肥大症と診断されたかたは、保険診療薬としてザルティアを処方されます。一方、EDの改善薬として使われるシアリスは、保険診療外薬であるため、それと区別するために、ザルティアという別の名前がつけられているのです。

前立腺肥大があり、EDに悩むかたは、ぜひ泌尿器科で相談してみてください。

ただ、ザルティアを処方されるには、いくつかの厳しい条件をクリアしなければなりません。まず満50歳以上であることに加え、医療機関で尿流測定や残尿測定、前立腺超音波検査などの検査を受け、正式に前立腺肥大症との診断を受ける必要があります。

→前立腺肥大症は、50代以降の男性の2割以上がかかっている

→週2回の射精が心筋梗塞や脳卒中の予防にも役立つ

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