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江戸時代のおおらかなセックス感の象徴「春画」

公開日: : 最終更新日:2017/09/03 性力アップのために

傑作春画が次々生み出されることになった

春画とは、性の営みを描いた浮世絵の総称です。我が国の春画の歴史は古く、奈良時代の法隆寺金堂の天井にも、当時描かれたと思われる、エロティックな落書きが残っています。

平安期には、中国から、性愛の手引き書として彩色画が伝わり、その影響を受けた日本の絵師たちも、同様の絵を描くようになりました。その後、春画が大きな発展を遂げたのは、江戸時代。浮世絵版画の発達とともに、春画も木版画で常られ、大量に出回るようになりました。

あまりにも春画の人気が出すぎたため、8代将軍徳川吉宗の時代、「好色本禁止令」が出されます。しかし、反骨精神が旺盛な江戸っ子は、店頭で春画が販売できなくなると、春画本を秘密裡に制作して販売するようになります。

そして、検閲を受けないことを逆手に取り、きわめて賛沢な作品が作られるようになって、傑作春画が次々生み出されることになったのです。

 

 

現代では、春画はエロティックで低俗と見なされがちですが、江戸時代では、春画を手がけてこそ、一流の証と見なされました。わずか10カ月の活動期間で消えた東洲斎写楽を除いて、鈴木春信、勝川春草、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞といった有名絵師たちが、数々の傑作春画を残しているのもそういうわけです。

江戸時代に制作された春画は、おおよそ2000~3000点もあったといわれています。使用目的としてまず挙げられるのは、鑑賞用ということになりますが、現代と違うのは、タブー感が希薄な点です。

風紀上よろしくないという理由で、発売禁止になっているのですから、まったくタブー感がないわけではありません。しかし、明治を境に西洋的倫理観を植えつけられるまで、日本人は、性に対して、非常におおらかな国民でした。

春画を観ることによって子作り方法を学ぶ

地方では、夜這いや祭りの日のフリーセックスはあたりまえ。男余りの江戸の町では、素人女性が大モテ。町娘たちは、恋文を寄越す男性のうちから恋人を選びますが、なかには「味見」をしてから選ぶ強者も。おかみさんたちは、離縁されたところで引く手あまたですから、浮気なんてし放題…。

このような文化的背景のもと、春画は1人でこっそり楽しむものというより、老若男女、を問わず、数人で見せ合ったり、同会する2人で性技の手本としたり、という鑑賞方法がメインだったのです。

大名家や裕福な商家の娘の嫁入り道具として、肉筆の春画を持たせる習慣もあったほど。これは、春画を観ることによって性技を学び、性欲を奮い立たせ、子作りに励むようにとの親心といえます。

また、春画は、「勝絵」とも呼ばれ、お守りの役割も担っていました。商家では、火災除けのおまじないとして、蔵に春画を置いたり、虫除けに長持ちに入れたりすることもありました。

→自分たちの誇るべき文化として、春画を見直すときがやってきた

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