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EDを克服するにはセックスに対する固定観念をうち破ることが必要

楽しんでいるようには見えなかった

ソフト・オン・デマンド代表取締役の高橋がなりさんが、平成14年に素人のおじいさんとAV女優さん4人ずつを集めて、『平均71.8歳の性交』というアダルトビデオを作ったさいのことです。

撮影を成功させなくてはという責任感も手伝ったのでしょう、最初、一対一のセックスを撮っているときのおじいさんたちは、自分の力やテクニックで相手を濡らせよう、イカせようと懸命にがんばっていました。その姿は楽しんでいるというより、苦痛に耐え忍んでいる修行僧のように見えました。

ところが、4組を一同に会して行った撮影では、自分ががんばらなくても誰かがやってくれるだろうと、らくな気持ちになったのでしょう。おじいさんたちの様子が一変しました。使命感や責任感といった鎧が取れた瞬間、全員が檻から放たれた獣のごとく、自由奔放に女優さんを襲い始めたのです。

 

 

男がらくになるのがいちばん

その顔は最初の撮影とはうって変わり極楽そのもので、セックスを心から楽しんでいるようでした。このときに高橋さんは、円満で楽しい男女関係をつくるうえでは、「男=強い」という鎧を脱ぎ捨て、男がらくになるのがいちばんなんだと、改めて実感したのでした。

というのも、高橋さんにも似たような経験があったからです。高橋さん夫婦に初めての子供が生まれた翌年、ちょうど40歳を迎えたころでした。自分の子供のかわいさに、ぜひ二人めがほしいということで、奥様といっしょに子づくりに励むことになりました。

高橋さんは妻の生理パターンを綿密に計算し、ここぞというときには確実に男の役割を呆たすべくセックスに臨んでいました。しかし、あるとき、仕事の関係でタイミングが合わず、2~3カ月ほど”子づくりタイム”がとれなかった時期がありました。

そして久しぶりに時間があき、「さあ、子づくりをしなくちゃ」と、勇んでベッドインしたのですが、ペニスがどうしても勃たなくなってしまったのです。体力にはじゅうぶんに自信があり、性格的にもヤワではないと自負していただけに、信じられない思いでした。

どうしてもペニスは寝たままだった

振り返って原因を冷静に分析してみると、この間の夫婦のセックスは、”子づくり”というテーマが優先され、セックスは正義だったような気がします。快感や楽しさをエンジョイするのではなく、強制された、もしくは義務感にかられたセックスでした。

子づくりのために勃起させ、射精しなくてはいけないというプレッシャーが積み重なり、いつの間にか勃起神経や性欲中枢を疲れさせてしまったようなのです。

幸いというべきか、仕事がら、自らを興奮させるためのテクニックはいろいろ持ち合わせています。しかし、何をどうしてもペニスは寝たままでした。

受け身になってみたらどうなるだろう

進退きわまったある夜、高橋さんは、一本のローションを枕元に置いて、奥様に「悪いけど、今日は僕はじっとしてるから、キミがすべてリードしてくれないか」とお願いをしてみました。

以前、ソフト・オン・デマンド社で作った『秘技伝授 男をイカせるテクニック』という作品を思い出し、高橋さんも一度、受け身になってみたらどうなるだろうと思ったのです。

奥様は黙ってローションを手にとると、たんねんにサービスをしてくれました。するとどうでしょう、あんなにがんこに首をすくめたままだったペニスが、突如としてムクムクと頭をもたげてきたのです。

それからのことは、2人めの子供も無事生まれ、3人めを計画中といえばわかると思います。

こうして高橋さんのED(勃起障害)物語はハッピーエンドを迎えましたが、この経験を通して、高橋さんはセックス、そして夫婦のあり方について、実に多くのことを学んだような気がしました。

男の鎧を脱ぎ捨てる大切さ

受け身になったといいましたが、これは高橋さんにとっては一大決心を要しました。若いころから体育会系で硬派ひとすじだった私は、家でも外でも「男は強くあらねばならない。常にたよりになる存在であらねばならぬ」と固く信じ続けてきました。

それが半ば破れかぶれになって、自ら奥様に”下克上”をお願いしたときに、鎧を脱いだように心も休もスーツとらくになったのです。これで奥様の前ではいきがったり強がったりする必要はなくなった、と思った途端、ぺニスが元気を取り戻してきたのです。

高橋さんは「性において負ける」ということが、こんなに心地よいものだとは思いませんでした。こうして義務感や固定観念から解き放たれて以来、「妻とは性においてもベストパートナーを目指したい」と思うようになりました。

性の小道具の一つとして、ローションやコスプレ、アダルトビデオも安く手に入るようになりました。EDに悩んでいる夫婦やカップルには、セックスに対する固定観念をうち破るために、ぜひ使ってもらいたいと思います。

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