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中高年夫婦のセックスレスを解消するには夫が態度を改める

公開日: : 最終更新日:2017/06/11 セックスレス解消のために, 性力アップのために

koseta59

熟年になって急にセックスしようとしても無理

濁協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授の岡田弘先生は、ED(勃起不全)治療の専門家として、長年セックスレスという問題に携わってきました。

ここ最近、「中高年がセックスレスになっている」という話題が、テレビや雑誌などでよく取り上げられています。しかし、残念ながら、その理由を解明するような、実りある報告はほとんど出されていません。

例えば、インターネットなどによるセックスに関する調査は、情報を最初から結論ありきで集めているものが多く、全く信用できないと岡田先生は考えています。

この問題を考えるときに、貴重な示唆を与えてくれる調査があります。これは、10年ほど前に「日本性科学会」が、40~70歳代の男女1000カップルに調査したデータです。

この日本性科学会による調査は、1000組のカップルを、男女それぞれ別々に丹念に聴き取りしたもので、信頼性の非常に高いものです。しかも、仲のよいカップルを調べたものですから、ここから日本人の中高年のセックスの実像や、あるべき姿を読み取ることができるのです。

では、例えば、熟年の夫婦の、セックスレスの大きな原因とはなんでしょうか。

日本人は子作りを終えると、夫婦間のセックスの回数が、極端にへります。ほとんどセックスしなくなる、いわゆる「中抜き」の時期が始まるのです。この中抜きがあると、いざ、熟年になって急にセックスしようとしても無理な話です。

 

頻度が少ないほどEDの傾向は強まる

女性の場合であれば、定期的にセックスを続けていないと、濡れにくくなり、性交痛を感じることが多くなります。この傾向は、閉経後はさらに強まります。男性も、セックスの頻度が少なければ少ないほど、EDになる傾向も強まります。

しかし、実は、熟年のセックスレスは、そうした生理的な要因によるものだけではありません。先ほどの調査では、熟年夫婦が、配偶者とどのような交流を求めているかを調べています。

それによると、「日常的な会話」「家庭内のことを相談し合う」「外出、趣味など、楽しみをともにする」といったことを、男女ともに求めていることがわかりました。

つまり、熟年夫婦のセックスを妨げているものは、体の変化だけではなく、それ以前から放置してきた、夫婦間のコミュニケーション不足にあるのです。

ふだんからコミュニケーションツールの一環として、セックスをしてこなかったことが、日本人夫婦の熟年期のセックスレスを生み出しているといってもいいでしょう。

自分の態度への反省を言葉に出して認める

本来なら、子作りが終った後でも、月1回か2回くらいは、継続してセックスをしていくことが肝心です。欧米人であれば、お互いにそうした態度が求められますし、中年期以降も、夫婦でセックスしないと、それが離婚原因となったり、浮気を疑われたりします。

日本人に多く見られる傾向ですが、仕事に打ち込み、子育てや家庭は奥さんに任せきり。こうして、セックスはいっさいない「中抜き」の時期があった男性が、熟年になって、ちょっと暇になったからといって奥さんにセックスを求めても、うまくいかなくて当然です。

では、どうしたらいいでしょうか。長年、セックスを放棄して、奥さんをほったらかしにした事実は変えようがありません。

男性側が取るべき方法は、たった一つです。

こうした過去の自分の態度への反省を、パートナーに対して言葉に出して認めることです。「ごめん。すまなかった!」と頭を下げ、今後、態度を改めることしかないのです。

お互いが何を求めているのか話し合ってみる

実は、岡田自身も、同じでした。誠心誠意、謝り続けています。

そして、よりよい夫婦関係を保つために、コミュニケーション不足を補う、具体的な行動が必要です。それは、欧米の男性と同様に、愛情表現などを言葉に出して、行動によって示すことです。

「好きだよ」「きれいだよ」といった、歯の浮くようなセリフは、何度いってもかまいません。「昨日いったから、今日はいわなくてもいい」ということではないのです。朝いって、昼いって、晩にもいってください。加えて、ときには、花を贈るといったサプライズ的な行動も必要です。

これらの行動は、日本人の男性は、なかなか困難な行為です。しかし、夫婦間には、いくつになっても、あうんの呼吸とか、以心伝心とかいうものを、期待してはいけません。

コミュニケーションが円滑になると、自然とセックスする機会も多くなってくるでしょう。実際のセックスの際にも、お互いが何を求めているのか、話し合ってみましょう。

勃起させて挿入し、射精さえすればセックス完了などという考え方は、問題外です。10代の若者ではないのですから、熟年にふさわしいセックスを心がけるべきです。そのためにも、セックスにおいて相手が何を求めているか、パートナーの言葉によく耳を傾けてください。

熟年を過ぎてから円満にセックスを続けているご夫婦の場合、精神的にも肉体的にも健康なかたが多いのです。お互いの健康のためにも、ぜひコミュニケーションを密にして、セックスレスを解消してください。

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