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正常位は体への負担が大きい!医師が勧める中高年のための体位

公開日: : 最終更新日:2017/07/16 EDの原因と対策, 性力アップに効く運動・動作, 性力アップのために

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セックスはあまり激しい運動ではない

高齢者であっても、セックスを楽しむべきという考え方は、一つのブームにもなっています。それはよい傾向だと思いますが、熟年世代のセックスには、切実な問題があります。

まず、年を取って体力が落ち、健康にも自信がなくなってきたとき、果たして、セックスをしてもいいものかどうかという問題です。

ここでは、川崎医科大学泌尿器科教授の永井敦先生が、こうした切実な問題について実践的な対策の話とともに、熟年世代がセックスする際、ぜひともお勧めしたい「体位」をご紹介しましょう。

永井先生はこれまで、「セックスは、高齢者の健康維持のためにも大変重要なもの」と主張してきました。むろん、今もその考えは変わりません。

確かに、加齢によって体力が落ちてくると、血圧が高くなったり、心臓血管系の疾患を抱えたりしがちです。そうなると、セックスをしてもだいじょうぶかと心配になるかたも多いでしょう。しかし、セックスは、特殊な事情がないかぎり、あまり激しい運動とはいえません。

 

 

正常位は実は心筋梗塞のリスクが高い

「METs」という、運動強度を示す指標があります。これは、ある運動の酸素摂取量が、安静時の何倍に当たるかを示す数値です。これにより、その運動が体に与える影響の強弱を、わかりやすく比べられます。

代表的なMETsを示すと、早足で歩くことが4METs、軽いジョギングが6METs、ランニングや水泳が8METsとなります。

これに対して、標準的なセックスは、3~4METsとされています。これらの比較からもわかるように、そもそもセックスは、それほど運動強度の強いものではないのです。

ちなみに、ゴルフを1ラウンド(18ホール)回ると、5~6METsです。ゴルフを楽しめる元気さがあれば、セックスを行ってもなんら問題はないことをご理解ください。

また、家の1階に置いてあるいすを抱え、2階に運ぶことができるかどうか、これもわかりやすい目安の一つです。もしもいすを持ち上げて2階に運んだとき、動悸やめまいを生じたかたは、セックスをする際には、注意が必要といえます。

高齢者の場合、とりわけセックスの際に留意したいのが、心臓への負担です。

体位によって、心臓にかかる負担は大いに違います。体位と心拍数の関係を調べた研究によると、平常時が62回程度の心拍数の男性が、マスターベーションでの射精時には102回、正常位のセックスでは、127回に心拍数が増加します。

実は、正常位というのは、最も心臓に負担のかかる体位であることがわかっているのです。参考までに示しておくと、女性上位で射精したときの心拍数は、110回です。

そもそも、正常位という呼び方をするのは日本だけ。心臓への負担を考えると、正常位は、決して正常ではない体位なのです。

お勧めは「側臥位後背位」

ところで、テストステロンは、性欲や性的興奮を司る最も重要な男性ホルモンです。このテストステロンが加齢によってへってくると、心筋梗塞のリスクが高まる、とイタリアの研究グループが明らかにしています。

しかも同じ研究では、不倫が、心筋梗塞の有力なリスクファクターであると指摘されています。不倫関係の人とセックスをすると、配偶者相手のときより興奮度が高まると予想されます。

先ほどのMETsの数値も、不倫によるセックスは高い運動強度になるでしょう。そのうえ、行為を正常位で行うことになれば、心筋梗塞のリスクがより高くなり、腹上死がしばしば起こるということになります。

では、心臓に負担のかかりにくい体位とはどんなものでしょうか。永井先生がお勧めしているのが、「側臥位後背位(そくがいこうはいい)」です。

男女とも横向きになり、男性が背後から挿入します。互いにパートナーの体重がかからず、心臓への負担が少ないと考えられます。

硬度が不足していてもペニスを挿入しやすい体位

さて、加齢によって、性力が衰えると、ペニスの硬度も若いときほどではなくなります。挿入しようとしても、硬度が足りずに、なかなか入らないケースが出てきます。

こうしたとき、焦ると、それがかえってプレッシャーとなり、いよいよ勃起しにくくなります。デリケートな男性は、それがED(勃起不全)のきっかけとなることもあります。こうした場合、どうしたらいいでしょうか。

そこで、硬度が不足していても、ペニスを挿入しやすい体位をご紹介しましょう。例えば、女性の足を開いてあわてずゆっくり挿入するような体位です。女性の足を開くことで、挿入が容易になります。

この体位を利用する際、慌てて挿入せずに、クリトリスなどをじゅうぶんに愛撫しましょう。女性の反応が高まれば、それが新たな刺激となり、ペニスの硬度を高めることにもつながるはずです。

また、閉経期以降、セックスの際に分泌される愛液が不足し、性交痛を感じる女性がふえてきます。こうしたケースでは、ローションやゼリーなどを積極的に使用するといいでしょう。ローションなどを使うことで、ペニスが硬度不足でも、挿入しやすくなるという利点もあります。

AVでもローションでもどんどん活用すべし!

さて、長年連れ添ったパートナーが相手だと、どうしてもセックスがマンネリになりがちです。そんなときは、バイブレーターを使うのも、お勧めの方法といえます。

さらに、パートナーといっしょにAVを見たり、官能小説を読んだりするのもいい方法です。「いい年をしてAVを見るなんて」などと思う必要はありません。むしろ、いい年だからこそAVを利用するべきです。

また、「挿入して女性をイカせる」ことにこだわる必要はありません。男女とも同時にオーガズムに達するというのは、医学的にいってもめったにありえません。一種のファンタジーと考えたほうがよいのです。

セックスは、お互いが満足し、よい関係性を保つための行為です。満足感を共有できればいいのです。ですから、手などの愛撫で女性をオーガズムに先に導いてから、その後、男性が射精するというほうがむしろ自然です。バイブレーターなども、そのために大いに利用してほしいものです。

日本では、まだまだセックスはいやらしいものという偏見が根強くあります。ですが、セックスは、心筋梗塞などの重大な疾患を予防し、寝たきりにならず元気に長生きするため、中高年以降も欠かせないものと考えるべきです。

年齢を気にすることなく、よりよいセックスを続けるため、今回ご頼介した体位やさまざまな工夫をぜひ参考に
してください。

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